「若年がんサバイバー&ケアギバー集いの場 くまの間」への思い

 最初にがんを告知され、手術終え、情報収集と他の患者様との交流を持ちたいと勇気を出して患者会に参加しました。しかし、参加者に年の近い人がおらず場違いな印象を受け、そこに居場所が無いと感じました。それ以来、患者様が集まる会に足を運ぶことはありませんでした。


 手術から1年が経とうとするころ、とあるがん患者支援イベントの開催を新聞で知り、勇気を出して参加しました。そして、そこで年の近い若年のサバイバーやケアギバーの仲間に出会うことができました。それ以降は仲間の存在がとてもありがたく、色々な場面で支えになってくれています。


 年が近くてもがん種、病状、置かれている環境など違えば何もかも分かち合えるわけではありませんが、それはがんであってもなくても同じ事です。ただ、時としてやはり年が近い方々との交流で救われることも多々あり、そのような場を持つことができればと、「若年がんサバイバー&ケアギバー集いの場 くまの間」を立ち上げました。


 イベントでは、①ワークショップ(またはミニ勉強会)、②ランチ会、③おしゃべり会の3部構成で行っていきたいと思っております。


 特に①ワークショップでは「何か」に取り組むことで病気の事を少し忘れて楽しい時間を一緒に過ごしましょうという思いがあります。私自身、がんになる前から趣味はありましたが、がんになってから始めた趣味もあります。しかし、どれも体を使わなければならなかったり、出かけていかなければできないものでした。入院中や術後で体を動かせなかったり、外出できなかったりした時に筆文字やパステルアートに出会いました。どちらも苦手意識があり、挑戦してこなかったものでしたが、思い切ってワークショップに参加してみるととても楽しく、また意外な自分の一面に気付くこともできました。それ以来、今まで挑戦してこなかったことにも挑戦するようになりました。色々な事に挑戦してみることで、心安らげる「何か」、ほっとする「何か」に出会っていただけたらと思っています。


 今後、参加者(参加希望者)のご意見などもうかがいながらみなさんで楽しめる会にして行きたいと思っています。